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ダイバーズウォッチ特集⑦ROLEXシードゥエラーの魅力と歴史 – STAFF BLOG

ダイバーズウォッチ特集⑦ROLEXシードゥエラーの魅力と歴史

赤坂migliore ダイバーズウォッチ特集Vol.7はROLEX シードゥエラーにスポットをあて、その魅力と歴史について解説させていただきます

シードゥエラー誕生

シードゥエラーシリーズの登場時期は1960年代で、ロレックスのスポーツモデルの中では比較的に後発でした。ロレックスの多くのモデルが登場したのは1950年代です。
1953年にエクスプローラーとサブマリーナーが、1955年にGMTマスターが登場しています。陸・海・空で実用性を追求していった今でも人気のモデルですね。
その後、1956年には科学分野に携わる人々の要望に応えるモデルとしてミルガウスが登場し、1963年にはカーレース用クロノグラフとしてコスモグラフデイトナが誕生しています。

この“ディープシースペシャル”は1960年にトリエステ号がマリアナ海溝最深部海底10,908メートルへの到達を果たした際にもそのチャレンジに参加し、無事生還しています。

そんなディープシーの次の課題は実用性にありました。
腕時計としての実用性と購入できるか価格を実現するため、ロレックスは当時潜水業界を牽引していたフランスの潜水専門企業コメックスと共同開発をします。
そして1967年、コンセプトモデルとしてサブマリーナーRef.5514が誕生しました。
Ref.5514が普通のサブマリーナーと違う点は、ケースサイドにヘリウムガスエスケープバルブが装備されていたところです。

サブマリーナの防水性能をさらにスペックアップされ上位機種として誕生したプロスペック・ダイバーズウォッチ誕生したシードゥエラーとして誕生した
「海の居住者」を意味するネーミングされたプロダイバーのためのダイバーズウォッチであり、ケースサイドには飽和潜水時に自動でヘリウムガスを排出する特殊機構「ヘリウムガスエスケープバルブ」が装備されています。

第1世代のRef.1665で610m防水、第2世代のRef.16660からは1,220mの防水性能が与えられました。さらに2008年には3,900m防水のディープシーがラインアップに加わりました。ダイバーズ時計の老舗であるロレックスの技術が結集した新生シードゥエラーの誕生は、大きな話題を呼びました。2017年に誕生50周年を迎えたシードゥエラーはロレックス最高峰のプロフェッショナルダイバーズ時計としてその地位を確立しています。

第1世代 Ref.1665 610m防水

Ref.1665   製造期間:1967年~1980年頃
搭載ムーブメント:Cal.1570
防水性能:610m
ロレックスが蓄積した防水技術と潜水専門会社コメックスとの共同開発によって誕生した初代シードゥエラー。当時のサブマリーナの3倍以上の防水性能610mを実現し、ケースサイドには特許機構「ヘリウムガスエスケープバルブ」が装備される。
生産初期には、文字盤のモデル表記が赤いレア・ヴィンテージ、通称「赤シード」が存在する。

第1世代 Ref.1665 610m防水


第2世代 Ref.16660 1,220m防水

Ref.16660  製造期間:1978年~1990年頃
搭載ムーブメント:Cal.3035
防水性能:1220m
防水性能を1stモデルの2倍の1220mまで向上させたセカンドモデル。搭載ムーブメントが変更され、風防もプラスチックからサファイアクリスタルガラスに変更された。ブレスレットも一新され、より堅牢性の高い仕様になった。

第2世代 Ref.16660 1,220m防水


第3世代 Ref.16660

Ref.16600 製造期間:1990年頃~2008年
搭載ムーブメント:Cal.3135
防水性能:1220m
前モデルとデザインの大きな変更はないが、安定性・メンテナンス性を向上させたCal.3135が搭載される。また、バックル内に収納されているエクステンション リンクに改良が加えられるなど、細部のブラッシュアップが図られたモデル。

第3世代 Ref.16660 前モデルに改良された、いわゆる後期モデル


第4世代 フルモデルチェンジされたRef.116600

Ref.116600 製造期間:2008年~2017年
搭載ムーブメント:Cal.3135
防水性能:1220m
4代目となるシードゥエラー/Ref.116600が発表される。サードモデルとなるRef.16600と同等のスペックを継承しながらも、セラミックベゼルや新設計ブレスの採用など長年培った技術が随所にフィードバックされ、プロ仕様のダイバーズウォッチとしてより完成度を高めた。

第4世代 Ref.116600 

3,900m ディープ・シー Ref.116660 登場

Ref.116660  製造期間:2008年~2018年
搭載ムーブメント:Cal.3135
防水性能: 3900m
ロレックスの防水技術集大成モデル。リングロックシステムと呼ばれる特殊なケース構造により3900mの防水性を実現。また、2つの技術が融合したバックルが装備され、機能性・着用時の快適性・脱着時の操作性が大幅に向上している。モデル名の「ディープシー」は、シードゥエラーの起源となる1950年代に試作された「ディープシー・スペシャル」に由来している。

 シードゥエラーディープシー Ref.116600 右 Dブルー


第5世代 誕生50周年モデル Ref.126600

Ref.126600 製造期間:2017年~現在
搭載ムーブメント:Cal.3235
防水性能:1220m
誕生50周年を機に大型ケースと新世代ムーブメントCal.3235を搭載して登場したシードゥエラー Ref.126600。ケースは歴代の40mmから43mmへとサイズアップされ、風防にはシードゥエラー初となるサイクロップレンズが採用された。ダイヤルは初代Ref.1665の伝統を継承し、赤いモデルロゴが印字される通称「赤シード」を彷彿とさせるデザインとなった。



2代目 ディープシー Ref.126660 

Ref.126660  製造期間:2018年~現在
搭載ムーブメント:Cal.3235
防水性能:3900m
初代ディープシーの誕生から10周年を迎え、デザインをそのままにリニューアルを果たした第2世代モデル。防水構造「リングロックシステム」により3900mの防水性能を保ちつつ、ケース形状はブラッシュアップされ、ブレスレットもワイド化されフィット感も向上。ムーブメントは、高いエネルギー効率と信頼性を実現したクロナジーエスケープメントが採用されたCal.3235を搭載する。

モデファイを施された2代目ディープシー Ref.126660 



シードゥエラーの歴史 年表

ダイバーズ時計をサブマリーナーで開拓したロレックスはさらに深海をターゲットにしたプロフェッショナル時計を1967年に誕生させました。それがシードゥエラーの歴史の始まりです。当時のサブマリーナーの約3倍にも及ぶ610m防水という驚異的な防水性能を備えたシードゥエラーは、多くのダイバーズ時計に影響を与えます。その1つがヘリウム排出バルブ。水深時に時計内部にかかる圧力を、防水性を保ったまま排出させるロレックス特許のツールです。

1953年 深海潜水艇バチスカーフ・トリエステ号の協力のもとにロレックスは、巨大な水圧に耐えられるように設計した試作機「ディープシー・スぺシャル」のテストを開始する。
 
1960年 トリエステ号はマリアナ海溝の最深部(チャレンジャー海淵)での潜航で深度10,916mという世界記録を達成した。その際、トリエステ号の外壁に取り付けられていたディープシー・スペシャルは浮上後も正確に時を刻んでいた。その後ロレックスは、これらのテストデータを基にフランスの潜水専門会社コメックス社とダイバーズウォッチの開発を進める。

1967年 コメックス社の協力を元に誕生したシードゥエラーRef.1665は、610mの防水性を実現し、飽和潜水時にヘリウムガスを排出する特許機構「ヘリウムガス エスケープ バルブ」を搭載するプロツールだった。
 
1960年代後半 ダイビングスーツの上から時計を装着できるフリップロックが開発される。

1970年 ロレックスが開発した三重密閉構造のトリプロックリューズが一部プロフェッショナルモデルに採用。
 
1978年 セカンドモデルRef.16600へモデルチェンジを果たし、防水性能は初代の2倍にあたる1220mに達する。その後もシードゥエラーは、ムーブメントの変更や細部のブラッシュアップによってプロダイバーのためのツールとして進化を続ける。
2008年 ロレックスの防水技術の粋を集結させたシードゥエラーのコンプリーションモデル「ディープシー」を発表した。防水性はついに3900mに達し、当時の量産機械式時計最強の防水性能を備えることになった。
グライドロック、リングロックシステムが初搭載される。
 
2014年 サードモデルとなるRef.16600の生産終了から6年の歳月を経て、シードゥエラーの正統血統モデルとしてRef.116600が発表される。新素材や新技術の採用によりダイビングツールとして更なる進化を遂げた。
ジェームズ・キャメロンによる歴史的な単独潜水を記念してディープシーRef.116660“Dブルーダイヤル”が登場。
 
2017年 第5世代シードゥエラー(Ref.126600)にて初代モデルを彷彿とさせる赤いモデルロゴが復活。
 
2019年 シードゥエラー初となるイエローゴールドのコンビモデル(Ref.126603)が登場。


シードゥエラーの歴史と魅力 まとめ

migliore ダイバーズウォッチ特集Vol.7 シードゥエラー編はいかがでしたでしょうか
現行モデルの人気もさることながら、レア・ヴィンテージ、アンティークのモデルでは第1世代のRef.1665、さらにシードゥエラーのロゴが赤く表記された通称「赤シード」は本数は少なくかなりのレアアイテムの一つです。。

希少性の高い「赤シード」、「レイル文字盤」、「COMEX」などは現在でも高値で取り引きされています。

また最新モデルRef.126603はシリーズで初めてのロレゾールモデルです。
基本的なデザインはステンレスモデルであるRef.126600をベースにしており、高級感のあるイエローゴールドロレゾール仕様となっています。
Ref.126600同様にケース径はスポーツモデルでは少し大きめの43mm、防水性能も変わらず1,220mです。
文字盤はマットブラックカラーで、モデル名の「SEA-DWELLER」金色表記になっています。他の人とかぶらない存在感のあるスポーツモデルが欲しいという方に特におすすめです。
実勢価格はその状態にもよりますが、240万円〜300万円前後となっています。

シードゥエラー初となるコンビモデル Ref.126603

サブマリーナーの派生モデルとして誕生したシードゥエラーだけに比較されることが多い両モデル。防水性を極限まで追求したシードゥエラーはサブマリーナーに比べ、ケースに厚みが持たせられています。さらに日付を拡大するサイクロップスレンズを装備していない、プロフェッショナルならではのデザインが魅力でした。誕生50年目を迎えた2017年から、それまで未装備だったサイクロップスレンズの採用、コンビモデルの登場と新たな展開を見せています。

レア・ヴィンテージ、アンティークの希少性や資産性の高さ。片や最新の技術の結晶ともいえる現行モデル。どちらも甲乙つけがたい、それぞれの魅力があるといえます


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