リシャール・ミル(RICHARD MILLE)の魅力とは?VOL.1

VOL.1 2001年~2012年
21世紀の時計マーケットにもっとも大きな変革をもたらしたのがリシャール・ミルだというのは、間違いないだろう。
機械式をメインとする高級時計業界がミレニアムブームに湧いた2000年前後。当時、価格が1000万円を超える時計は、年に2~3本発表される程度だった。高い時計といえばケースにゴールドやプラチナを使用したモデルで当時の常識は高い腕時計=重いものや見た目が派手な(人によっては嫌味なくらい)文字盤にびっしりとダイヤモンドを敷きつめたようなジュエリーウォッチやトゥールビヨン、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダーなどを組み合わせたスーパーコンプリケーションでした。当時でも極一部のセレブのする時計というイメージでした そのあまりに浮世離れした装飾や使い方や意味さえもわからない複雑機構に一般ユーザー達?でしかなかったと言えます
Migliore(ミリオレ)でも取り扱い実績が多く、入荷すると国内外から問い合わせが殺到し即完売ブランドでその価格からは想像がつかないほどの絶大なる人気を誇る“RICHARD MILLE”の人気とその魅力に迫ってみようと思います
まずは2001年リシャール・ミル誕生から~2012年までの歴史を振り返りながら解説させていただこうと思います
リシャール・ミルの歴史
2001年 リシャール・ミル(RICHARD MILLE)誕生
時計マーケットに革命、今までの概念に革新をもたらしたといっても過言ではありませんでした。ファーストモデル「RM 001」は、チタンケースのトゥールビヨンで、日本円にして1900万円。他の有名ブランドから発売されたとしても、当時の相場では500〜600万円程度と考えるとかなり強気の価格設定でした。
記念すべきファーストモデルは、当時はあまりにも脆弱で実用性の低かった「トゥールビヨン」の耐衝撃性を極限まで高めたとはいえ、新興ブランドのデビューモデルとしては常識破りともいえる価格設定でした。しかしこの「RM 001」は、限定生産の17本が即完売


記念すべき1STモデル「RM001」 2004年発表の「RM005」
とはいえと当時、日本では知名度がまだまだ低く「今だけ」「そのうち終わる」「歴史がない」などと揶揄されていたことも事実でした
2004年 初期の成功を収めたと位置づけされる「RM005」 発表


総重量43g「RM005」 F1ドライバー フェリペ・マッサ
同年に発表されたF1レーサーのフェリペ・マッサとのコラボレーションモデル「RM006」は、リシャールミルが2004年に発表した世界を驚かせたトゥールビヨン搭載のモデルです。この時計の最大の特徴はなんといっても43グラムという超軽量で作られているところです。航空宇宙産業からインスピレーションを受けた革新的な素材である「カーボンナノファイバー」を時計のムーブメントのプレートに採用することで、重量を劇的に削減し驚異的な耐久性を実現することができました。RM006のもうひとつの特徴は、極限の状況にも耐えるなどの実用性の高さです。リシャール・ミルはレーシングカーが過酷な条件下で最高のパフォーマンスを発揮するように設計されています。ただ軽量化された時計ではなく、過酷な環境下での使用を想定して作られた信頼性と耐久性に優れた傑作なのです。


RM010RG RM010Ti
2006年 日本でも徐々に注目されるきっかけとなった「RM010」発表



RM011RG RM011Ti RM011アジア限定
2007年 2004年に登場した「RM006」から3年後さらにリシャール・ミルはF1ドライバーのフェリペ・マッサと協力開発した新たな時計を発表 フェリペにちなんで名づけられたフライバック・クロノグラフ搭載「RM011」は、サーキットコースに出たF1レーシングカーに最高の性能を発揮させる高度なエンジニアリングからヒントを得ておりリシャール・ミルのコンセプトを具現化したモデルで一気に日本でもブレイクしていくこととなります。


プロテニスプレイヤー ラファエル・ナダル 「RM027ラファエル・ナダル トゥールビヨン」
2008年 リシャール・ミルとトップテニスプレイヤーのラファエル・ナダルは初対面以来、現代のオートオルロジュリー界で途方もない冒険に乗り出しました。その取り組みから生まれたのが、「ナダル」の名を冠したユニークなコレクションで、今やイノベーション、軽量、耐衝撃性の代名詞です。ですがラファエル・ナダルは当初、腕時計は日常で使う程度で、ましてや試合に腕時計を付けることなどあり得ないとオファーを断っていたという。必死に口説き落とされた2年後の2010年「投げても壊れないトゥールビヨン」総重量わずか20gの「RM027」が誕生することとなる。この二人が一体となって設計した各モデルは、研究・開発における飛躍的な前進の結晶であり、時計作りの全く新しい構造的アプローチを象徴しています。


「RM35 ラファエル・ナダル」 ”通称ベビー・ナダル”
2011年 「RM035ラファエル・ナダル」発表 2008年に登場した「RM027」からトゥールビヨン機構を取り除かれた通称「ベビーナダル」ケースには高強度なマグネシウムWE54とアルミニウム2000という素材を採用しております。重さは約40gと腕元に身に付けている事を忘れさせてくれるほど、驚異的な超軽量モデルです。搭載されているスケルトン構造のキャリバーRMUL1は手巻きムーブメントでパワーリザーブ約55時間を誇ります



RM038 プロゴルファー バッバ・ワトソン RM055
2012年 2011年に登場したプロゴルファーのスイングスピードやインパクト時の衝撃にも耐えうるスペックを持つ「RM038バッバ・ワトソン トゥールビヨン」に次いで「RM055 バッバ・ワトソン」の登場で世界的にも日本でも人気はさらに加速していくこととなりました。
リシャール・ミルのビジネス戦略
リシャール・ミルの常識破りの成功はやがて時計業界でも話題になり、このビジネスモデルを追従するブランドが多く現れはじめました。複数のコンプリケーションを搭載したモデルが次々と発表されていくこととなった。生産本数を限定し100万円の時計を10本売るよりも1000万円の時計を1本売ったほうが利益率は高い
そもそも限られたマーケットでビジネスを行なっている高級機械式時計の業界がいっせいに高価格にしていったのも自然の流れだったと言えます。いまやジュネーヴやバーゼルで行われているウォッチフェア(世界の腕時計の新作見本市)で数千万円、1億円、2億円といった時計が発表されるのは今となってはさほど珍しいことではなくなってきました。
このトレンドの走りは間違いなくリシャール・ミルだった。ただなぜこの価格帯でこれだけの躍進を遂げることができたのか?
驚異的な機構(コンプリケーション)を搭載し、高価な素材(チタン、カーボン)を使用しているから。ということも理由の一つではありますが、理由はそれだけではないからです。
そもそも追従して価格をあげた他ブランドと、リシャール・ミルのプライシング(価格設定)の考え方、ロジックがまるで真逆で、リシャール・ミルは自らが構築したマーケット(カスタマー)に向けて決めるのだ。つまり「リシャール・ミルで5000万円の時計を買う人が10人いるから、5000万円の時計を10本作ろう」というもの。5000万円という価格を先に決定するというのだ。そしてその価格で販売するに相応しい機能や素材、そして限定本数が決まっていく。非常に正攻法なのであり決して突飛な発想で技術をてんこ盛りにしたから「どうだ?」という価格設定ではないのです逆に新しくユニークな発想ともいえるマーケティングロジックですね。
稀代のウォッチコンセプター「リシャール・ミル」
理想の時計の追求から始まる。
その原点は非常に明確で「正確」「堅牢」「軽量」そして何より使いやすい腕時計である。
そこから「日常生活で使えるトゥールビヨン」、「ゴルフのスイングスピードに耐えうる機械式時計」、「総重量わずか20g台でテニスの試合でも使えるトゥールビヨン」、「F1の強烈なGに耐えられる機械式時計」「クオーツを超える正確性をもつ機械式時計」など。
スポーツ業界(モータースポーツ、ゴルフ、陸上競技など)へ進出し「ファミリー」と呼ばれるアスリート達への専用モデルを時計が次々と生み出されていくこととなり瞬く間にその知名度を高めてきました。
まずアイデアがありそれを実現するための技術力、理想を現実にするためのムーブメント開発、それを実現するための「素材」や「パーツ」の選定、時にはそれらを作るためのパーツや機械作りから取り組み、完璧なまでの作り込みとテストを行う。ひとつのアイデアがカタチになるまで、数年の時間を要しても実現できないことが何度もあったと聞いたことがあります。
最新式の工作機械が並ぶ工房内は、とある国の軍事工場と同じもので、世界に数台しか存在しない特注品なのだという。
その隣りでは、大きな金属ハンマーで組み上げられた時計を弾き飛ばすテストが行われていた。このテストをクリアし、それでも製品として出荷されないのだそうです。極小のネジを作る機械の横では、厳しいチェックが行われ、出来上がったネジのほとんどがハジかれていた。残るのはごくわずか。そしてそれらだけがパーツとして採用されていくのだそうです。
コスト換算にするとネジ1本100ドルとも言われている。
それくらいひとつひとつのパーツ作りにこだわるリシャール・ミルというブランドの理想の追求は一切の妥協がないのだといえる。
このようなひとつひとつの積み重ねが、リシャール・ミルの価格を決めていく。
入念なテストを繰り返すしスイスでも高度の技術を持つ職人たちだけしか携わることが出来ない、そんな彼らが時間をかけてひとつの時計を作り上げていくのです。
そういった費用・経費が積み上げられ、しかも生産本数が限られているだから、価格が上がるのは当然だ。製品化までに5億円投資したとしても、5000本つくれば1本あたり10万円の計算だが、リシャール・ミルは50本程度しかつくらないのだから、(正確には50本しか作れない)その製作費用は1000万円となるという価格の算出方法になるのです


リシャール・ミルの魅力VOL.1まとめ
リシャール・ミルがほとんどの製品を本数を限定している背景は、もちろんブランド価値を高める狙いもあるのだろうが、時間にも技術の両面から限られた本数しか作れないのです。
リシャール・ミルの腕時計は確かに高価です。
ですがその価格に納得せざるを得なくなっているというのが正直な感想で「腕時計界のF1」と言われるリシャール・ミルが作っているのは、腕時計という名のアート。つまり「芸術品」なのだと。
F1マシンも早く走ること、またハイスピードに耐えうるシャシー、足回り、パーツ一つ、膨大なテストデータから自動車メーカーの最新の技術と威信をかけて作られ極限まで研ぎ澄まされた車 確かに車ではあるがまさに芸術の域に達しているといっても過言ではありません。
リシャール・ミル氏だけが持つ類まれなる知識とセンス、理想と哲学と情熱が詰め込まれているそれこそはリシャール・ミル(RICHRED MILLE)なのです。
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